はじめて礼拝(教会)に来られた方へ

はじめに

礼拝はキリスト教の「儀式」であることは事実です。
それゆえはじめて来られた方は、何が「起こる」のか、何か「させられるんじゃないか」などと不安だったりするかもしれません。
でもご安心ください。
はじめは立ったり座ったりという所作や聖歌を一緒に歌うことなどに戸惑うこともあるかも知れませんが、そうしなければならないわけではありません。
むしろそうした心配よりも、礼拝の中で分かち合われるテーマや「祈り」の中身を受けとめていただければと思います。
この冊子では、はじめての方でも、より安心してご参加いただけるよう、礼拝で用いられる言葉、所作などを簡単にご紹介しています。

<礼拝について~言葉の意味~>

礼拝には、(礼拝の進行がかかれている本)、「祈祷書」「聖歌集」「聖書」などを用います。これらは礼拝ごとに受付で配布いたしますので、お受け取りのうえご着席ください。席は決まっていません。
礼拝は「週報」に記載されている順序で進みます。Image_002
週報に記載の言葉については以下の通りです。

♪聖歌:オルガンの伴奏に合わせて全員で歌います。

♪聖書朗読:その日の礼拝にふさわしい聖書箇所が読まれます。着席してお聴きください。(旧約聖書・使徒書・福音書) ♪説教(奨励):司式者または奨励者によるお話を聞きます。

♪代祷:世界の教会や出来事、日本の教会や出来事を覚えて祈る時です。

♪司式者:礼拝を進行する司祭のことです。「み言葉の礼拝」では信徒の代表が行います。

♪会衆:礼拝に参列しているみなさんのことです

♪一同:司式者と会衆のことです。

祭壇のろうそくが点けられると、間もなく礼拝が始まります。着席して心を落ち着かせましょう。祭壇のろうそくの火が消えると、礼拝は終了です。

<礼拝中の所作(動作)について>

礼拝では、「起立」「着席」「ひざまずく」などの所作がところどころに出てきます。祈祷書に記されているか、司式者が口頭でご案内することもあります。
周りの人とあわせていただければ結構ですが、必ずしも同じでなければならないわけではありません。下記を参考に、安心してご参列ください。
★立つ・座る
祈祷書、または司式者の案内にそって、ご起立・ご着席ください。
★読む
祈祷書中の「会衆」または「一同」となっているゴシックの太字部分をお読みください。または楽譜にそって歌います。「アーメン」とは、「わたしも同意します」という意味です。
★歌う
週報に掲載されている(あるいは聖堂前方に掲げられている)番号の聖歌を歌います。口頭でも「聖歌○○番」と案内がありますのでご起立いただける方は起立の上、オルガンの前奏に続いてお歌いください。歌詞や楽譜は、聖歌集(ページ左上が聖歌番号)をご参照ください。
★ひざまずく
前席の下や席の上にあるクッションを敷き、そこに膝をつきます。慣れていない方は、座ったままでも構いません。
当教会は、日本聖公会( The Anglican Church in Japan)という教会の、東北 6県(東北教区)にある 21教会、 2礼拝堂のうちの一つです。Image_004
聖公会は、歴史的には 16世紀の英国における宗教改革からはじまった教会で、ローマ・カトリックの伝統と宗教改革の精神を併せ持つ教会と言わ
れています。そして世界各国の聖公会が相互につながりを持ち、アングリカン・コミュニオンを形成しています。

<東北教区主教座聖堂・仙台基督教会聖堂内部>

 

< Q& A>

Q1.キリスト教徒ではないのですが、礼拝には出られますか?また、見学でもいいのですか?
A 1.はい。どなたでもご参加・ご見学いただけます。わからないことがあるときはご遠慮なくお尋ねください!
Q2.礼拝の最後までいられないのですが…。
A 2.途中での入・退堂も自由ですが、その際はお静かにお願いいたします。
Q3.献金はありますか?
A 3.日曜(主日)礼拝、クリスマス礼拝、自然災害などの被災地支援のための礼拝等では献金を献げますが、これは自由意志で行われるものです。するかしないか、またその金額にも決まりはありません。集められた献金は、礼拝の中で祈りを捧げた(代祷)施設に献げられたり、災害被災地などの被災者支援など、礼拝ごとに定められた目的に合わせて大切に用いられます。
Q4.陪餐(ばいさん)って?
A 4.「聖餐式(せいさんしき)」を行う場合、「陪餐」といって、キリストを記念してパンとぶどう酒を受け(食べ)ます。聖公会で洗礼(堅信)を受けている方、また他教派で聖餐にあずかっている方が陪餐を受けることができます。洗礼を受けていない方でも希望される場合は、陪餐のかわりに「祝福の祈り」を受けることができます。その際は、陪餐者と同じように祭壇にお進みいただき、司式者(司祭)の前に来た

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とき、両手を胸の前で交差させるなどして頭を垂れ、祝福の祈りをお受けください(右の写真参考)。分からない方はお申し出ください。ご案内いたします。

 

 

日本聖公会東北教区

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The Diocese of Tohoku ,Nippon Sei Ko Kai