聖霊降臨日 説教より(2017年6月4日)

教会の暦は聖霊降臨日を迎えました。教会の3大祝日の一つです。復活日から50日目に当たるこの日に弟子たちの上に起きた出来事によって弟子たちの心に大きな変化が起きました。弟子たちは聖霊によってそれぞれが自分の故郷の言葉で話し出したのです。そして、弟子たちの語る言葉によって多くの人が主イエスと出会い、そして教会が誕生していったのです。「宣教とは自分の言葉でキリストを語ること」ですと言われた方がいますがまさにその通りだと思います。どんな時代においても私たちそれぞれの生き方、語る言葉によって福音は相手に伝わっていくのだと思います。教会の原点を聖霊降臨日の日に改めて大切に心に留めたいと思います。
教会とはギリシャ語で「エクレシア」といい、意味は「呼び集められもの」という意味があります。つまり教会は主イエス・キリストを信じ、主と共に生きようと集まった共同体なのです。聖霊降臨日は教会の誕生日とも言われます。
そして主によって集められた共同体は決して完全なものではありません。みなそれぞれ悩みや痛み、破れをもっています。元気な時もあればそうでない時もあります。
しかし、それらすべてが宣教の器として主イエスは祝福してくださるのだと私は信じます。
「こんな何も出来ない私ですがどうぞお用い下さい」と謙虚に祈り願いましょう。
そして、風が吹きすさぶように聖霊の息吹はいつもやむことなく私たちの世界を、そして私たちのすべてを包みこんでいることを覚えましょう。